もう推しとは言えない *番外編更新中
第12章 元彼VS好きな人 2
_オープニングセレモニーも終わり、一時間くらいした後。
睦人の提案により…野球部の出し物の方で、なぜか、睦人VSポチという対決が行われることに。
しかも、一般公開…。
中学生達も興味津々だし、何なら部員達、先生方や生徒達と…もうこの時間は、このグラウンドに全員集結しちゃってる気がするくらい、たくさんの人がこの勝負の行方を気にしているらしい。
まぁ多分…女子生徒の大半は睦人目当てだろうけど。
「睦人くんカッコイイねー!真帆のために勝負かけたんでしょ?」
「…いや、私のためを思うなら潔く身を引いて欲しいな…」
由香里…そろそろ私の言い分を信じてくれ泣
なんて思っていると、柴田くんが近付いてきた。
「お疲れ様っす、吉岡先輩。」
「あ、久しぶりだね、柴田くん。」
「そうっすね。先輩はやっぱ…田口先輩を応援してる感じですか?」
「いや、私は…、」
「俺はちなみに、九嶋先生の本気に期待してます!どっちにしても…二人のプレーを目に焼き付けたいと思います。」
「そ、そうだね。」
じゃあ俺は、球審があるので!と田口くんは慌ただしく行ってしまった。
…球審?
あ、ストライクかボールか、も判定するのか。