もう推しとは言えない *番外編更新中
第13章 友達の好きな人 ※由香里side
なんてまぁ、そんなことを思っていると…着替え終わったらしい。
「わっ…すごくお似合いです!」
「そう?ありがと〜、リップサービスだとしても嬉しいわ。」
「本当に似合ってますよ。」
…お世辞抜きで。
多分私よりも普通に似合ってるわ…とは言わないけど。気を遣わせるし。
「じゃあ…四人で写真撮らない?一枚。せっかくだからね。」
「あ、良いですよ。」
「ありがと。」
一枚だけ、四人で写真を撮り…ただの制服姿の真帆が少しだけ浮いてるようにも見える異様な写真が出来上がったのだった。
その後、軽い雑談とか…二人だけの写真を撮ったりして、その二人組は帰っていった。
私達の店番の時間は、あと…一時間くらいかな?
「真帆、このメイド服代わって着てよ。」
「え、嫌だ。というか…由香里、そういうの好きじゃなさそうなのに、どういう風の吹き回し?」
「急いでたから…適当に手に取ったのがこれだった。」
「も〜…急がなくても良かったのに。でも、由香里、似合ってるから大丈夫だよ!」
「…すごい恥ずかしい、この格好。真帆の方が絶対に可愛くて似合うよ。」
このあと、誰も来ませんように…。