もう推しとは言えない *番外編更新中
第13章 友達の好きな人 ※由香里side
「…睦人の言うことは適当に聞き流せば良いから。あ、お客さん来た。」
「あ、本当だ。いらっしゃいませ〜。」
「あ、メイドさんだ!可愛いー。でも、ここコスプレ屋さんだよね?」
「はい!お好きなコスプレ、選んでください。」
私達が店番をして、初めて来たお客さんは…大学生くらいの男の人二人組。
どれが良いかな?と二人で仲良く選んでる様子を見てると、ほっこりする。
「…じゃあ、これで!着替えてきていいー?」
「どうぞ!更衣室はこちらになります。」
「ありがと〜。」
コスプレとか初めてだなー、と笑いあってる二人組。
まぁ確かに、あまりコスプレってしないよね…する人はするんだろうけど。
そんなことを思いながら、真帆と二人組を待つ。
「…ね〜、真帆。」
「何?」
「九嶋先生とか、これあたり似合いそうじゃない?カワイイ系で。」
「あ、確かに!でも、『俺は女じゃねーよ、バカ』って断られそう…。」
「確かにね。でも絶対似合うと思うわ。」
うん…真帆の言う通り、嫌がる九嶋先生が目に浮かぶ。
でも、真帆がしぶとく粘れば、渋々ではあっても着てくれそうな気もするのだけど…。
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