もう推しとは言えない *番外編更新中
第13章 友達の好きな人 ※由香里side
まぁ、明らかに九嶋先生より澤畠先生の方が年上だもんな。
「澤畠先生まで…そんなこと言わないでくださいよ、」
「ふっ…まぁ、何でもいいんですけど。で、椎名さん。」
急に、私の名前を呼ばれて…ビクッとする。
「…まさかとは思うんですけど、それで隠れてるつもりですか?椎名さん。」
「あんまり見ないでくださいっ…絶対、似合ってないですもん…」
澤畠先生の顔は見たい。
でも、こんな格好、見られたくないぃ…!
いや、多分見えてるだろうけど…真帆に隠れていないと恥ずかしくて耐えられない。
「なぁ、吉岡。俺、あれ着たい気がする。」
「えっ?あ、うん、じゃあ…」
「待ってっ…、真帆!」
九嶋先生のバカ〜!絶対あれ、分かっててやってる!
でも、真帆は全くその企みに気付いてないから…どこか嬉しそうに九嶋先生にくっついていった。
(サイアクだ…)
「…あ、の…本当、見苦しいと思うので、あまり見ないでください、澤畠先生。」
「…誰も、見苦しいなんて言ってませんぞ?」
そりゃあ、九嶋先生も、真帆も…澤畠先生も、そんなこと言わないだろうけど。
でも、そうじゃなくて…。