もう推しとは言えない *番外編更新中
第14章 二人きり
まだ顔赤い…よっぽど、恥ずかしいんだろう。
何だか、由香里のこういうところを見るのは…初めてな気がして、まだまだ由香里のこと、私は知らなかったんだなぁ…って思う。
「…ねぇ、由香里って…」
「い、い、言わないで…真帆が思ってる通りだから、」
「…そうだったんだ。初めて知った…、」
顔が真っ赤だ…。
それだけ、澤畠先生のことが好きなんだろうか。
その相手も意外だったりする…。
詳しい年齢までは知らないけれど、澤畠先生って多分かなりベテランの部類に入るんだよね?
他の先生方の話し方とか見てると、そんな気がする…見た目からしたら、40代くらいかな、って感じだけど…私達の担任である柊先生いわく、澤畠先生はもう定年近いとかなんとか…。
でも、確かに…澤畠先生は、50代には見えない。
何だろう、とりあえず不思議な人…という印象。
あの独特な面白さとか、変人さとか…数学に対するあのヤバさとか…うん、ちょっと澤畠先生の脳内が気になるくらいには、興味深いとも思う。
それに…黙ってればイケメン、っていう典型例な気もする。イケメンとは少し違うかな…?
でも、結構顔は整ってるよな…っていう感じ。