もう推しとは言えない *番外編更新中
第16章 クリスマス
「真帆〜、おはよっ。寒いねぇ…」
「おはよ、確かに寒いねぇ…。」
マフラーをすっと顔の方に近付けながら、二人で教室に。
もう、かなり寒くなってきた十二月。
そろそろ、二学期も終わりかぁ…本当にあっという間だな。
「真帆は、受験だもんね…クリスマスとか、無理だよね。」
「うん。…由香里は?友達とかと?」
「うん、その予定。真帆も、気を張りつめすぎないでね。」
「ありがとう。…あっ、ポチ!」
職員室を通る時…ちょうど、職員室に入ろうとしていたポチと遭遇。
寒そうにマフラーをしてる姿は、本当犬みたいで可愛い。
ただ、犬みたいに可愛くないのは口調。
「…お前、ここ職員室の前。先生と呼べ、先生と。このアホ。」
「わっ、ひどい…ポチこそ、職員室の前なのに生徒にアホとか言っちゃダメでしょ?」
「この減らず口が…っておい、椎名、何ニヤニヤしてんだよ?」
「いやぁ…朝から毎日毎日、夫婦喧嘩しないで欲しいなぁって…。」
「「誰が夫婦だ!」」
あ…思わず、ハモっちゃった。
由香里は大爆笑してるし…うぅ、、
「あ…澤畠先生、おはようございます。」
「おはよう。今日も大変ですなぁ…椎名さんは。」