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もう推しとは言えない *番外編更新中

第16章 クリスマス



(お??)

これは…邪魔しない方がいいかな??なんて思っていると、澤畠先生はチラリと私達の方を見る。


「…この二人の夫婦漫才に毎日付き合わされるとは、お疲れ様ですな…。」

「たまには澤畠先生も付き合わされてください。」

「へ…嫌です。」


…由香里、本当こういうところ見てると、澤畠先生に二回もフラれたなんて信じられないなぁ。
文化祭の日…もう一度いつの間にか好きって言ったらしいけど、やっぱり断わられたらしい。

それにしては…何だか、スッキリした感じで、二人とも仲良いというか…。
告白して、フラれて…それでも、こんな風に関われるものなのかな。


「…あ、そうだ、椎名さん。」

「はい。」

「例のやつ…提出は、二十五日までですからね。忘れるとかありえませんぞ?」

「ふふ、忘れませんよ。…二十五日の方は暇なので、その日に行きます。」

「げっ…せっかくその日休みだったのに…いや、構いませんけどね。」

「問答無用です。…私だって、クリスマスは好きな人といたいじゃないですか。」


サラッと私達の前でもそんなことを言った由香里。
つ、強い…!

ポチもすげぇ…と感心しちゃってるし。

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