もう推しとは言えない *番外編更新中
第17章 合格発表
_そして、クリスマスとか、そんな浮ついた空気を引きずる暇もなく、いよいよ今日は…受験本番。
共通テストでは、それなりの手応えがあったから、あとはこの面接で結果を残すだけ…。
心を落ち着かせて、面接の部屋に入る…。
「失礼します。」
「どうぞ。」
(ん…?なんか聞き覚えがある声だな、)
まぁ、そういうこともあるよね…と思い、中に入る。
「…!!」
(なっ…嘘でしょ!?)
「受験番号と…出身高校、名前をお願いします。」
私をチラッと見て、顔色も変えずに平然と面接を続けるのは…澤畠先生、ともう一人男の人。
は?え?嘘でしょ…。
戸惑いを隠せずにいると、澤畠先生がジロっ、と早く言え、といった感じに視線を投げかけた。
ここは、冷静に…!
「108番の、△△高校三年の吉岡真帆です。」
「吉岡さん…では、座ってください。」
「はい。」
聞いてない…何で、澤畠先生が…?
心がバクバクしながらも、顔だけは平常通りを保つ。
そうしていると、もう一人の男性から質問が。
「…△△高校というと、澤畠先生の教え子さんですか?」
「はい。」
「それは…ご苦労様です。」