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もう推しとは言えない *番外編更新中

第18章 告白



そして…また何日かたって、今日はバレンタイン。
昨日のうちに作った手作りチョコレートを鞄に入れて、学校へ…。

ポチに、今度こそ…本命として渡す。ちゃんと、告白もしたい…。
今年のバレンタインは土曜日で、野球部は練習試合があるみたい。

ずっといるのも邪魔になりそうだから、私は午後から来ることにした。


「ポチ〜、」

「あ、吉岡。お前本当に毎日来るね。」

「人手あった方が良いでしょ?手伝うよ。」

「サンキュー。あ、今日は早めに終わるから…比較的楽かもな。」

「本当?じゃあ、もっと早く来ればよかったかな…」

「いや、お前は一年の時からずっと良く働いてくれたんだから、良いよ。少しは休め。」


助かるけど無理すんなよ、とポチは私の頭をポンポン。
見られてないとはいえ…誰かに見られたら、どうするつもりなんだろ?

なんて、思いながらも…ポチからだから、全然嫌じゃなくて。
練習試合のとき、よくこんな感じだったなぁ…なんて懐かしく思いながら、私は部員達の、後輩達のサポートに当たったのだった。


_練習試合も終わり、グラウンド整備も終わって各自解散になる。
ポチ…とポチを呼ぼうとしたけど…

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