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もう推しとは言えない *番外編更新中

第18章 告白




ふっと小さく笑った拓斗。
…あぁ、好き。

今日は…私の方から、手を繋いでみる。
すぐに握り返された手からは、拓斗の温もりが伝わってくる…。


「…真帆。真帆が卒業して、春休みに入ったら…どこか出かけに行こう。一人暮らしの準備とか、真帆はある?」

「ううん、地元の大学みたいなものだし…電車通学だよ。」

「そっか。じゃあ…比較的、ゆっくり出来るな。それじゃあ…良い?」

「うん。…拓斗とのデート、楽しみにしてる。」

「俺も。…今日は、真帆のこと家まで送ってくだけにするよ。…帰るか、真帆。」

「うん。」


ギュッと強く握り返した手。
…その手から、拓斗の想いみたいなのを感じて…私はずっと幸せを感じていた。

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