もう推しとは言えない *番外編更新中
第18章 告白
心の中で、彼の名をもう一度呼ぶ…。
「…拓斗、好き。」
「ふっ…俺も。あ〜、今すぐキスしてぇ…。」
「良いよ…?」
「いや、真帆が卒業するまではちゃんと待つ!まぁ…もうしちゃったけど、次はちゃんと待つから…。
ケジメとして。その時、俺と付き合って、って言うから…他の男になびくなよ。」
「え、今言ってくれないの…!?何その予告!」
映画じゃないんだからっ…!
でも、拓斗…らしい、のかな?
そういう、よく分からないところで真面目なところとか。
本来、教師と生徒の恋愛なんて…ダメだもんね。
「待ってろよ。…もうすぐ卒業式だから。」
「うん。…ねぇ、もう1回言って?」
「…真帆。」
そっと私の顎をクイッと持ち上げて…キス、しそうなくらいに顔を近付けられる。
近い…。近すぎて、心臓が破裂しそう。
「…好きだよ。俺は、真帆のことが好きだ。」
「私も…拓斗、のこと好き。大好き…」
「…俺も。お前のこと、一生離す気ねぇから、そのつもりでいろよ。
…お前が卒業したら、もう色々と我慢しねぇから。俺に愛される覚悟、それまでにしといて。」
「拓斗こそっ…!」
「…俺は良いよ。お前になら、ね。」
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える