もう推しとは言えない *番外編更新中
第19章 未来
真帆のこと、傷付けたくないんだよ…と拓斗は優しく私にキスをした。
そう、拓斗はいつだって…私を気遣ってくれてる。
それがすごく、伝わってくる…。
「…真帆。俺のこと、好きになってくれてありがとな。」
「私こそ…。拓斗が、私を好きになってくれるなんてこんなに嬉しいこと、幸せなこと…ないよ。」
「…俺が真帆に一目惚れするのは、必然だったんだよ。お前に惚れない理由なんか、何もねぇ…。
そういう意味では、田口も見る目あるのかもしれねぇけど…どっちにしても、俺はお前を手放さない。」
「うん…でも、それ言ったら私もだよ。拓斗を好きにならない理由は、最初からなかった…。
私の中で、拓斗は…ずーっと、大好きな人だから。」
推し、っていうのも、ある意味好きってことだから。
恋愛感情としての好き、とは違くても。
…拓斗のことを好きだったことには、変わりないな。
それが、恋愛感情か、likeか、の違い。
もちろん、これは大きな違いだと思うけど…。
「…あ〜、何で真帆はそんな可愛いことしかいえねぇの?俺、そんなに理性頑丈じゃないんだから手加減してよ。」
「な、何言って…そんなつもりじゃあ、」