もう推しとは言えない *番外編更新中
第3章 甘えろよ
_ふと、微睡む意識の中、目を開けると…私はベッドの上にいた。
あれ、私…いつの間に…?
「…やっと起きたか。」
不機嫌そうな声が隣からして…ハッと隣を見ると、そこには、なんと…ポチがいた。
しかも、え…何で、裸…!?
「っ…きゃ、きゃあっ…!」
「バカっ、でけぇ声出すんじゃねーよ!」
「だ、だって…何で裸なのっ?」
筋肉質な身体。
可愛い見た目しといて…男らしい身体つき。
さすが、野球部の顧問…。
「…お前が誘ったんだろーが。俺に泣きついて、挙げ句の果てには『抱いてください』ってな。」
「え、う、嘘っ…!?」
「あぁ、嘘だ。…だが、俺のスーツを脱がしたのはお前だからな。
…車でお前を送ってやったら、なぜか寝てやがるし、とりあえず親御さんにお前を預けたら、お礼にって…家にあげられたんだよ。」
寝てた…あ、私、途中で意識なくなったから…その時か。
「…お前の親御さん、お前そっくりだな。こっちの話も聞かず、お前の部屋に入ってそばにいてやってくれ、と言われてな。
仕方ねぇから、ベッドの脇にいたら…お前が何か唸ってるし、心配だからお前の顔覗いたら、お前が俺を引っ張って…挙げ句の果てには、スーツまで脱がしやがって。」