もう推しとは言えない *番外編更新中
第9章 マッサージ
当たり前なんだけど…。
「…吉岡、見つめすぎだ、バカ。襲うぞ?」
「やだ、ポチのエッチ。」
ちょっとおどけてみるけど…内心はドキドキしすぎて胸の音がヤバい。
お願いだから、ポチにバレませんように…。
「ねぇ、ポチ…」
…こんなにも好きになるつもり、なかったのに。
どう責任とってくれるの…。
お風呂上がりなせいか、いつもより色気たっぷりなポチの姿に…ドキドキさせられっぱなしだ。
「…吉岡、寝れねぇなら、マッサージしてやるよ。」
「っえ…?なんで?」
「…勉強ばっかしてると肩凝るだろ?」
「…今日のポチ、優しいね。じゃあ、お願い…」
「俺はいつも優しいだろ。脱いで…うつ伏せになれ。」
うん…と頷いて、浴衣を脱いでから、ドキドキしながらも…うつ伏せになる。
ポンポン、と私の頭を撫でたポチは…。
「…力抜けよ。まず、肩から…」
ポチの顔は見えないけど…声だけは聞こえる。
肩が優しく揉まれて…あ、意外と気持ちいいかもしれない…。
「ポチ、マッサージ上手いんだね…」
「だろ?…痛かったら言えよ。」
「うん、今は大丈夫。」
こんな時でさえ気遣ってくれるあたり、優しい。