もう推しとは言えない *番外編更新中
第9章 マッサージ
ポチが、ホテルの人に部屋の空き具合を確認すると、残り一部屋しかないということらしい。
でも…この時間になると、もうどこのホテルもそんな感じだろうから、と…私達は同じ部屋に宿泊することにした。
「…ごめんな、吉岡。まさか同じ部屋になるとは、」
「大丈夫だよ。さっき、お母さんにも連絡入れたけど、大丈夫って。」
「そっか。…先、風呂入っていいから。」
「うん、ありがと。」
部屋に入ってから…部屋のお風呂に入る。
すぐそこに、ポチがいると思うと…やけにドキドキしてしまった。
すぐのぼせそうになって…私は、お風呂から上がって髪の毛を乾かし、ポチのとこに戻る。
「ポチ、良いよ。」
「ん、ありがと。…もう遅いし、寝てな。」
「うん。」
ポチの言う通り、寝よう…と思って、ベッドに横になったけれど…。
(寝れない…)
ドキドキしすぎて、頭が起きてる。
…一応、落ち着くために水を飲んでいたら、ポチがお風呂から上がってきた。
「ん?お前、まだ寝てなかったの?」
「あ、うん…寝れなくて、水飲んでた。」
「そう。…まぁ、普段と違うしな。」
「ね…。」
(というか…髪、濡れてるポチ、新鮮すぎる)