イドリスの物語
第6章 激震
レオは両手に剣を持ち自由に操る。
一方イドリスは足が早く、すばしっこい。
レオのやまない攻撃にも身軽な身体で攻撃を交す。
レオはだんだん苛立ってきた。レオは少々短気な性格らしい。苛立ち視点が狭くなり始めている。
イドリスも呼吸が上がってきた。緊張が走り、隙こそ見せれば一貫の終わりだ。
その時、イドリスがレオの剣を弾き飛ばした。
切れたレオがもう一本の剣を投げ捨てて体当たりしてきた。
イドリスは地面に転げレオがイドリスに馬乗りになって
殴りつけた。殴られ続けるイドリスになす術はないかに思えた。だがイドリスは太ももの辺りに短剣を隠し持っていた。
その短剣でレオの脇腹を刺した。
レオはあ”⏤と叫んだ。
すぐさまレオは地面に転げ落ちた。イドリスは自分の剣を拾い上げて引き摺りながらレオに近づいた。
剣を振りかざす力がイドリスにはわずかしか残っていない。
だが、鋭く集中された眼にレオは息を呑んだ。
命を捨てるよりもイドリスの鋭い眼線の方が恐ろしかった。
若い騎士を前にレオはサムと出会った頃を思い出した。
もう残された時間はないと言うのに、レオにとって一番
楽しくそして大切な時間はサムと過ごした時間だった。
イドリスの横に立つもう一人の男がいた。
レオは目を疑った。その姿はサムだった。
驚く様子のレオにイドリスも戸惑った。
サムは笑っていた。レオを見て笑った。そして自分の腰に掛かる剣を渡した。
レオは驚きながらも剣を受け取った。
するとレオは消えていった。イドリスは何が起きているのか
全くわからなかったが、レオが落ち着きを取り戻しているのがはっきりと分かった。
ここでトドメを刺さなければ今度はイドリスが危うくなる。
イドリスは慌てて剣を振りかざす。そこへ、レオの手下が
レオの盾になった。
イドリスとレオの間に挟まれて犠牲となった者がいた。
崩れ落ちたその男はレオの腕の中で亡くなった。
イドリスは怯まずに剣の先をレオの顎に向けた。
さあ、どうする?お前が破れればもう終わりだ。
降伏するのか、このまま俺に首を取られるのか。
今なら選べる。お前はどうする?
レオが率いる兵士たちは確実に数が減ってきた。
イドリス達は大健闘であった。
想像以上の出来だ。レオは若い優秀な騎士達として認めざる得なかった。
だが、サムの仇はイドリスではなくアーサーだ。
一方イドリスは足が早く、すばしっこい。
レオのやまない攻撃にも身軽な身体で攻撃を交す。
レオはだんだん苛立ってきた。レオは少々短気な性格らしい。苛立ち視点が狭くなり始めている。
イドリスも呼吸が上がってきた。緊張が走り、隙こそ見せれば一貫の終わりだ。
その時、イドリスがレオの剣を弾き飛ばした。
切れたレオがもう一本の剣を投げ捨てて体当たりしてきた。
イドリスは地面に転げレオがイドリスに馬乗りになって
殴りつけた。殴られ続けるイドリスになす術はないかに思えた。だがイドリスは太ももの辺りに短剣を隠し持っていた。
その短剣でレオの脇腹を刺した。
レオはあ”⏤と叫んだ。
すぐさまレオは地面に転げ落ちた。イドリスは自分の剣を拾い上げて引き摺りながらレオに近づいた。
剣を振りかざす力がイドリスにはわずかしか残っていない。
だが、鋭く集中された眼にレオは息を呑んだ。
命を捨てるよりもイドリスの鋭い眼線の方が恐ろしかった。
若い騎士を前にレオはサムと出会った頃を思い出した。
もう残された時間はないと言うのに、レオにとって一番
楽しくそして大切な時間はサムと過ごした時間だった。
イドリスの横に立つもう一人の男がいた。
レオは目を疑った。その姿はサムだった。
驚く様子のレオにイドリスも戸惑った。
サムは笑っていた。レオを見て笑った。そして自分の腰に掛かる剣を渡した。
レオは驚きながらも剣を受け取った。
するとレオは消えていった。イドリスは何が起きているのか
全くわからなかったが、レオが落ち着きを取り戻しているのがはっきりと分かった。
ここでトドメを刺さなければ今度はイドリスが危うくなる。
イドリスは慌てて剣を振りかざす。そこへ、レオの手下が
レオの盾になった。
イドリスとレオの間に挟まれて犠牲となった者がいた。
崩れ落ちたその男はレオの腕の中で亡くなった。
イドリスは怯まずに剣の先をレオの顎に向けた。
さあ、どうする?お前が破れればもう終わりだ。
降伏するのか、このまま俺に首を取られるのか。
今なら選べる。お前はどうする?
レオが率いる兵士たちは確実に数が減ってきた。
イドリス達は大健闘であった。
想像以上の出来だ。レオは若い優秀な騎士達として認めざる得なかった。
だが、サムの仇はイドリスではなくアーサーだ。