テキストサイズ

神の口笛

第9章 9



翌朝、エマはめずらしく早くに目が覚めた。グレイもまだ眠っている。


昨夜の出来事を思い出し、興味津々でグレイの下半身に手をやる。

あんなに大きくて硬かったのに、今はまるですやすやと眠っているみたいだ。


「やわらかい…」

そうつぶやいたのも束の間、それはすぐにムクムクと起き出した。



「ん…。おい、やめろ…」

寝起きのかすれた声が響く。


エマは頬を赤らめ、恍惚とした表情でグレイを見ていた。

誰が見ても欲情したその顔に、グレイには嫉妬にも近い感情が沸いた。


「グレイ…」

「苦しいのか?」


「ん…昨日のことを思い出すと、何度もここがきゅんってするの…」

裸のまま眠っていたエマは自分の恥毛をそっとさわって伝えた。


「…見せてみろ。」

言うと彼女は素直に股を開いて見せた。

既にぬるりと愛液を溢れさせているのが分かる。



「そんなに見られたら恥ずかしい…」

たまらず舌で愛撫すると、やはりこれまでにも感じた甘い香りが充満していく。


ぷくりと充血したクリトリスが痙攣を始め、その快感にエマは吐息を漏らした。


「グレイ…もう…」

「かまわない。」


「あ…っ、ぁんっ…イッ…ちゃう…っ―――!」

ビクンと大きく背すじをこわばらせ、やがてその波は小さくなっていく。

グレイは溢れた愛液を残らず舐めとった。



「グレイの……挿れてほしい…」

その発言に驚いたが、肉棒は期待にビクリと脈打った。


生あたたかい愛液に先端を沈めると、それだけでビクンビクンと中が締まる。



息を切らしてよがるエマを、何度でも抱きたい…―――



エマの欲望が自分に向いている限り、レイモンドに渡すわけにはいかない―――


ストーリーメニュー

TOPTOPへ