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恋人は社長令嬢

第7章 金より地位より欲しいモノ

「どうしてくれるの!子供はまだ、中学生と小学生だし。今から私に、働けって言うの!!」

「申し訳ありません!離婚してくれだなんて、何かの間違いだと思います。今一度、課長と話し合いを……」

「何が間違いよ!あんたが、仕組んだ事でしょう!!」

そして、騒ぎを聞きつけたのか、亮介が急いで駆けつけた。


「有子!」

亮介は、那々香の脇をすり抜けた。

「こんなところで、何やってんだ!」

「あなたが!この女に騙されて、離婚とか言い出すから!!」

「とにかく、今日は家に帰ろう。」

亮介は、自分の奥さんの事を、大人しい女だと言っていた。

夫の為に、子供の為に、家にいて家事をこなすのが、幸せだと思ってる女なんだと。

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