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恋人は社長令嬢

第8章 異性の友達ってヤツ

普通は、戻って来てないっていう連絡があって、とか。

そういうふうに言うだろう。

なんで、梨々香と一緒に住んでるみたいな、言い方するんだ?

瞬はイラッとしながら、クローゼットに掃除機を投げ入れた。


しばらく経って、部屋の玄関が開く。

「瞬、来たよ~」

ボストンバックを抱え、自分の部屋に入ってくる。

今日も梨々香は、犯罪的に可愛い。

「いい風だね。」

窓からは、外の新鮮な空気が、入ってくる。

「そりゃあ、バイクに乗って来ればね。」

「ああ、見てたの?善に乗せてもらって来たとこ。」

梨々香は、全く申し訳なさそうな感じではない。

むしろ、笑顔だ。


「善君とは、何友達なの?」

「何友達?」

「学校の同級生?それとも、音楽仲間?」

「ん~。っていうか、幼なじみ。」

「幼なじみ?」

なんだ、そうか。

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