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恋人は社長令嬢

第2章 秘密の三姉妹

「じゃあ、何?年下だから?」

「年下にも程がある!」

「私がまだ、子供だからってこと?」

「そうだよ。」

「高校生は、子供じゃないわよ!」


瞬は大きなため息をつくと、梨々香の側に寄った。

「……そういうところが、まだ子供なんだよ。」

「えっ?」

瞬は、梨々香のおでこを、軽く押した。

「もう二度と、あんな場所には行くなよ。」

「赤間さん……」

さっきまでの言い合いが、ウソのように、瞬は大人しい。

「身体に何か不調を感じたら、連絡して。」

「不調って?」

「その……病気とか……妊娠したとか……できるだけの責任は、取るから。」

梨々香の胸が、ズキッと鳴った。


「……本当は別な理由で、連絡が欲しかったな。」

「そんな……」

「じゃあな。」

「あっ……」

梨々香が引きとめようとするのを、すり抜けて、瞬は帰って行った。

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