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溺れるくらいに愛されたい

第1章 居酒屋で

その瞬間、そのお兄さん達は、テーブルを私達のテーブルにくっ付けて来た。

「えーっと、柚ちゃんと何ちゃん?」

「花織です。」

「俺は大和、こっちが和馬。」

すると私の対角線にいるお兄さんが、私を見て手を挙げた。

「宜しく。」

「宜しくお願いします。」

一応、年の上の人だから、頭を下げる。

そうか。飲みに来るって事は、こういう年上の人と、一緒に飲む機会もあるって事だね。

「お兄さん達は、おいくつですか?」

花織は、積極的に話しかけた。

「二人共、28。」

「ええ?もうおじさんじゃないですか。」

花織は、酔っているのか、結構辛口でツッコむ。

「少し前まで子供だった奴に言われたくないわ。」

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