
👿サディステック👼エンジェル
第2章 秘密の延長
お気に入りのコーヒーを煎れて、明日のスケジュールを確認する。
一息つくと、ノックの音に入り口を見る。
「ん――――…珍しい……古典の先生か?」
たまに、古典の教師が資料を探しに来るが…この資料室は現国の資料ばかりだから誰も来ない――――…
俺は、古典の先生と思い――――休憩室の扉を開いた。
「良かった――――いた」
しかし、俺の予想は外れ――――…そこには矢先 桃李がいた。
「――――え…?」
「あ…いい香り――――コーヒー?」
――――え?
あっけにとられている隙に、矢先は休憩室に入ってきた…
そして、後ろ手で扉を閉めると……
当たり前のように鍵をかけた!
「――――えっ、ちょっ、矢先!ここは生徒が入ったらダメな――――!」
「辻山先生――――…いや…悠(ゆう)――――会いたかったよ?」
ゾワッと背筋に悪寒が走った…
「え――――…」
