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大人の俺と子どもの私

第4章 初めてのお仕置き



怖かった。


今までこの施設で怒鳴られることは何回もあったけどお尻叩かれることはなかったし、あんなに低い声で何回も叩かれて、怖くて怖くて。



でも、真剣に向き合ってくれてるのを感じた。



この包み込んでくれる体に、優しい手。



怒ると震えるくらい怖いけど、普段の優しい心に響くような声。



紗南は、そんな秋ちゃんが好きなんだ。



今までの誰よりも愛を感じるんだ。



これが恋なのか分からない。

怒られたくはない。

もうお尻も叩かれたくない。



でも、ずっとこうしてぎゅっとしてたい。


この時間が、落ち着く時間が大好きだ。




栞ちゃん、恋が分からないなんて違った。


紗南は今、秋ちゃんに恋してるんだ。


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