大人の俺と子どもの私
第4章 初めてのお仕置き
「秋ちゃん……?」
「んー?
眠くなってきた?
お風呂入ってて良かったよね、このまま寝てもいいよ?」
そう言いながら人の気も知らず欠伸してる。
もう退勤時間とっくに過ぎてるもんね。
「秋ちゃん……好きだよ…」
言ってから恥ずかしくなって、両手で秋ちゃんのTシャツがぐしゃぐしゃになるくらい握ってさらに抱きつく。
「んー?
ふふっ。
ありがとっ。
俺も紗南が大好きだよ。」
柔らかい優しい声で返してくれる。
きっと恋愛的な意味じゃないよね。
分かってる。
もっと大きくなったら、ちゃんと好きって伝えるんだ。
親のようで親じゃない。
先生のようで先生じゃない。
友達のようで友達じゃない。
保護者のあなたが大好き。
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