大人の俺と子どもの私
第1章 出会い
「へ?」
顔をこちらに向け、泣いてた顔が嘘のように、この人急に何言ってんの?って顔で見られる。
おぉ、初めてちゃんと顔見たかも。
可愛い顔してんじゃん。
「えっ…でも、大人じゃん…」
なんて言ってまた目線は下に行ってしまったけど、
でも友達って言われてちょっと嬉しそうじゃない?
口元少しニヤニヤしてるし。
だから、
「んん〜?大人だったら友達になれないのー??」
探り探りに、さっきまでの空気を変えていこうと少し明るめに話してみる。
「でもだって、しかも職員の人だし…」
友達って呼ぶにはちょっと。って感じか。