大人の俺と子どもの私
第1章 出会い
ここまで怒ってるぐっちを見るのは珍しく、俺もどうしていいか分からず黙り込んでしまった。。
「おい、お前が悪いよな?って聞いてんだよ。
またそうやって、いつも黙って、ごめんなさいも言えないんか。
良かったな、秋が探しに来てくれてな?
こんないい奴がこれから担当にもついてくれてな?
なのにお前、そんな態度してたらすぐ秋にまで嫌われるぞ。」
ん?なんか今さらっとすごいこと言われた気がする。
俺、紗南の担当?
なんて頭の中で考えてたら、ぐっちがいきなり紗南のグイッと顎を掴んで、無理矢理顔を上げさせた。
「おい、いつまでも下向いてないでごめんなさいくらい言えよ。
反省してんのか!!あぁ!?」
これは完全にブチギレモードだ。
「……ごめんなさい…」
ムスっとしながらも、謝る紗南に、
「チッ。今度門限守れなかったらここから締め出すからな。園長に言っとくから。ここのルール守れない奴はいらねぇから。」
さらにきつい言葉を吐き捨て、顔を掴んでた顔を離し職員室に戻ろうとした。