大人の俺と子どもの私
第1章 出会い
「まぁ、唯との関係だけが問題じゃないんだけど」
「なんとなく、さっき紗南からも聞いて、他の子と仲良くできないって」
「そう…。他の子と会うたびに口喧嘩したり、手が出る喧嘩したりしてて。私たちもどうしていいのかわからないってのが現状かな…」
莉子ちゃんも莉子ちゃんで接し方が分からなくなってるみたいだった。
「…そうなんですね。彼女が少しでも、ここでの生活が楽しいって思えるように僕も頑張ります。」
まだ分からないことが多すぎる俺には、そんな薄っぺらい言葉しか出なかった。
「うん、ありがとう。。
ずっとパパっ子だったみたいだから、案外男の人の方が接しやすいってなるかもしれないし!
それに一緒に帰ってきてくれて、少し距離縮められたみたいで安心した。
これから大変だと思うけど、どうかよろしくね。」