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大人の俺と子どもの私

第1章 出会い



味方だからとか言っておきながら、何もできなかった。



一人で部屋に去ってくのをただ見つめるしかなかった。



「俺、やっぱり紗南のとこ行ってから帰ります。


お疲れ様でした!」




「え!今から!?」




帰り支度をしながらもどうしても気になってしまい、驚きの声をあげてる莉子ちゃんをよそに俺は紗南の部屋に向かった。





コンコンコン…





ガチャ…




「失礼します…」




午前中同様、返事は返ってこなくて静かにドアを開ける。


すると右奥に置かれたベッドに壁を向いて横向きに寝てる紗南。




…いや、これは寝てないな。



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