大人の俺と子どもの私
第1章 出会い
するとそのまま両手で俺の服をギュッと掴んで、胸に泣きついてきた。
「うわ〜〜んぅ……ウゥ…グズッ…ウゥ…ごめんなざぃ…ウゥゥ……」
俺は優しく頭をぽんぽんとしながら話し出す。
「門限あるってもっと早く気づいてあげればよかったな、ごめんね?」
そういうと、
「…っぅぅん… …紗南が悪い…からぁ……グズ…ウゥ…ごめんなさぃぃ…」
自分のことを責める紗南。
「そんなに謝らないで…ね?
ごめんなさいおしまい!」
「ウッ…グズッ…」
おしまいって言ったら何も言えなくなったのか、胸に頭つけてグズグズと泣いてる。