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大人の俺と子どもの私

第3章 栞の家族



「ねぇ、紗南!

あのかっこいい人知り合い?!知り合いなんでしょ?!」



5時間目が終わると、栞ちゃんがすごい勢いで背中を叩いて聞いてくる。



「あぁー…まぁ…」


なんて返したらいいのか分からず困ってると、



「君が栞ちゃん?」



一瞬いなくなってた秋ちゃんが窓越しに戻ってきた。




「びっっくりしたぁ!」


びっくりしてつい大きな声がでてしまい、口を抑える。




「そんなに驚かなくてもいいでしょー。

こんにちは、紗南の保護者の秋山です!」




そんな紗南をよそに、栞ちゃんに自己紹介してる秋ちゃんと



その秋ちゃんに目を輝かしてる栞ちゃん。



「あ!紗南の友達の内田栞です!!!

仲良くさせてもらってます!!」



私と会った時以上に元気いっぱいの声で自己紹介。




そんな栞ちゃんを見て、秋ちゃんもつい笑ってる。



「アハハ!めっちゃ元気!!

紗南からよく話聞いてたから、会えて嬉しいよ」




「やばい!やばい!

会えて嬉しいだって!!!」



ほっぺを両手で押さえながらニヤニヤが止まらない自分の顔を制御してる。


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