大人の俺と子どもの私
第3章 栞の家族
友達といると、時間はあっという間で。
「栞ちゃんー?
そろそろ夜の支度するから、帰る準備してもらっていいー?
俺ご飯の準備とかあるから、紗南、一人で見送りいける?」
17時を過ぎ、秋ちゃんが呼びにきた。
「うん、家近いから大丈夫。」
「よろしくね。
気をつけて帰ってねー。」
そう言って秋ちゃんは部屋を出てった。
机の片付けをしようとすると、
「ねぇ紗南ー?
……もうちょっとだけ、いてもいい?」
両手を顔の前に合わせてお願いしてきた。
「え?
お家帰らなくていいの?」
そういうと、迷った顔をして、
「んー……あと30分くらいしたら親帰ってくるの!
だからそれまで、いてもいい?」
秋ちゃんに確認した方がいいかな…。
でも、30分だし、今悠斗達をお風呂に入れてる時間だし…。
「まぁ30分くらいなら大丈夫だよ!」
特に何も考えず、OKしてしまった。
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