👠ツンデレラ👠
第1章 ツンデレラ
「大丈夫か?」
ディランがしゃがみ込む女に手を指し伸ばします。
「....。はい。」
そう小さく答えた女は黒のプリンセスドレスを着用し、赤いヒールを履いて王子を上目遣いで見つめました。その姿は何とも儚げでその上月夜に照らされた豊満な胸の谷間や陶器のように白い肌は妖しげな色情を感じさせていました。
漆黒の髪も何処かあの男の面影があります。
触れてみたい。
王子ディランは本能でそう思ってしまいました。
「綺麗だ。......」
王子ディランは一瞬にして女の...いえレイの虜となってしまったのです。そしてまたレイもディランの虜となってしまったのでした。