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👠ツンデレラ👠

第1章 ツンデレラ


ディランはレイの手を取り会場までエスコートします。
大衆の視線が集まる中、プルコフィエフのシンデレラのワルツが流れ男女がペアとなって踊り始めます。

レイは無意識に王子の服の袖を握りしめていました。

「心配するな。俺に合わせておけばいい。」

そう言って再びレイの手を取り会場の中央へと向かいます。
3拍子のワルツ調の曲に合わせて踊る美男美女の姿は人々の目を惹きつけてやみません。

「何だ、踊れるじゃねーか。」

曲が終わり拍手が鳴り響く中、ディランがそう声を掛けるとレイは白い肌を耳まで真っ赤に染めていました。

舞踏会も中盤に差し掛かった頃、ディランはレイを抱き上げて広間の噴水の前に運び、ベンチにゆっくりと腰掛けさせます。
そしてディランは、レイの唇に自らの唇を重ね合わせます。

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