👠ツンデレラ👠
第1章 ツンデレラ
途端にレイは目尻をつりあげました。
レイ「ちょっと....まさかこれ着てけとか言うんじゃないよね?」
そう言ってレイは見慣れないバイオレットのドレスを指差します。
ヘレナ「昔、余分に買っておいたのよそれ。着ていっていいわよ。」
レイ「俺に女装しろって?冗談じゃない。」
ヘレナ「いいじゃない。中性顏でその背丈なら薄化粧でもすればきっと似合うわよ。」
レイ「確かに中性顏だけどさ、女装なんかして城まで行きたくなんかないし第一ばれたら一大事だろ?俺は家に居るから二人で行ってくればいいじゃん。」
そう言って話は終わりだと切り上げようとするレイをヘレナが引き止めようとすれば「しつこい。」と一言刺々しく言って屋根裏部屋へと向かってしまいました。
ヘレナ「もう...。何時も窓からお城を見てるくせに。知ってんだからね。」
ジュディ「・・・。連れてきた方が・・」
波江「駄目よ。今どうせ引きこもって話なんて聞いてくれやしないわ。全く頑固者なんだから。」
その後、ヘレナとジュディは何度も舞踏会に行こうと誘いましたが、レイには聞いて貰えず、そのまま舞踏会当日を迎える事になってしまったのでした。