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👠ツンデレラ👠

第1章 ツンデレラ


年に数回開かれる舞踏会には何時も次期国王、
ディラン・ハリスを眺める為だけに来ていた。

王子はよくテラスで頬杖を付いていたので、背中を見るのが多かったけど、広場に降りて女性と話す時、俺は王子の横顔に見とれていた。

偶に視線が合って恥ずかしくなった俺はその度に城を抜け出した。

男の俺が好きになってはいけない相手だ。

それなのにもし自分が女だったら....と馬鹿な事を思う自分がいて俺は城に行くたびに自己嫌悪に悩まされていた。


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