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老人ホーム

第8章 夜勤 前半

食事休憩が終わり、これから利用者さんの洗濯物とか畳んだり、暫くは、雑用の作業の時間だ。そんな時、早速ナースコールがなり、案の定、山田さんの部屋からのコールだ。部屋は、4人部屋で、山田さんは窓側のベッドだ。

田中は、

「ごめん、じゃー行ってかるから、お願いね!」

と言うと、他の女性職員2人も

「こっちは大丈夫だから任せておいて!」

「平林君もいるし、人数多いから!」

と、言った。 

田中は、山田さんの部屋に向かった。

すると、村山が、

「ねー、平林君!あなた、田中さん、かわいいとかスタイル良いとか思わない?」

と、言った。僕は、
 
「そう思いますけど…。」

と言うと、

「これから言うことは内緒にしてほしいんだけど、秘密守ること約束出来る?もし、秘密守れるなら相談があるんだけど…。」

と言った。僕は、何を言っているのか分からず、

「ちょっと聞いてみないことには分からないですけど…。」

と言うと、村山は、

「聞いた後では遅いのよ!守れるか守れないかだけ、ハッキリしてほしいんだけど…。」

と言うので、

「言ってはいけないことは、言わない主義です。」

と、言った。村山は、

「それでは話すから、それだけは絶対に守って!約束だからね!もし、喋ったら、この施設でやっていけなくなると思うのよね!そのくらいの覚悟で聞いてほしいの!」

と、言った。僕は、何事なのか分からずちょっと怖くなったが、

「は、はい!大丈夫です。」

と答えた。

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