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義娘のつぼみ〜背徳の誘い〜

第2章 憧れの家族

「んっ、んあっ!」

 愛液で濡れた指を上下に動かし、裂け目から覗く小陰唇を擦ると、これまでにない快楽が彼女を襲った。左右の小陰唇が合わさる部分の突起が、特に気持ちよかった。クリトリスだ。刺激するたびに、膣奥から愛液がさらに溢れ出る。微かにピチャピチャと、湿った音がした。

(これって、オシッコじゃないんだよね)

 気づけば左手も、スポーツブラを上にずらし、ささやかな膨らみを直接揉んでいた。

「ん、……ん、んんっ、はん、あん……」

 徐々に少女の呼吸は荒くなり、声はいつしか女の喘ぎになっていた。

(ダメ、声が外に聞こえちゃう)

 茉由はこれ以上の行為を止めたかった。理性ではそう思っているのに、指の動きは止まらない。下半身からはクチュクチュと鳴る、水音が増す。

「んっ、んんっ、あんっ、ああっ」

 声がだんだん大きくなる。駄目だ。これ以上は、もう止めないと。

 茉由は必死に、手の動きを止めた。

「はあ、はあ、はあ」

 手足を伸ばし、ベッドで大の字になった茉由は、部屋の天井の一点を見つめる。小さな電球のオレンジの明かりだけが、部屋を照らしていた。

 やがて呼吸が整うと、茉由は上半身を起こした。

 ママたちには気づかれてないだろうか――ドアの方を見るが、隙間から明かりは見えない。両親は自分たちの部屋だ。大丈夫、きっと聞かれてない。

 自分の身体を見下ろすと、上に着たTシャツはだらしなくはだけ、ずれたブラジャーから小ぶりな乳房がはみ出ている。そして下半身は剥き出しだった。脱いだ短パンとショーツがすぐ横に脱ぎ捨てられていた。

(ええと、こういうのなんて言うんだっけ。ひとりエッチ? じゃなくて、そうだ確かオナニーって言うんだ。わたしオナニーしちゃってたんだ)

 ねっとりと濡れた右手の指先を見る。顔に近づけて匂いを嗅ぐと、やはりオシッコのようなアンモニア臭はしない。手触りはヌルヌルして、粘り気がある。茉由はベッド脇のウェットティッシュを抜き取り、指先と股間を拭った。なにかしら悪いことをしてしまったような、そんな罪悪感を彼女は覚えていた。

 だがそう思いながらも、

(いつか家が留守の時に続きをしよう)

 と考えていた。

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