狂愛の巣窟〜crossing of love〜
第5章 【溺れる覚悟はありますか…】
箍が外れるきっかけなんて一瞬よ。
タイミングが合ってしまえばもう流れに逆らえなくなる。
貪るような熱いキスされたら終われなくなっちゃう。
「ハァ……もう1回する?」
「……当たり前じゃないですか」
再び重なる身体はいとも簡単に愛し合う。
目の前に居る雄の本能を揺さぶりたくなる。
ちゃんと応えてくれた時だけ、私は蜜を与えるの。
それは、奴隷じゃなくなる瞬間。
ほんの少し、与えられた時間だけ味わうことの出来る夢のボーナスタイム…てとこかしら。
「優しくして……今だけ、奴隷じゃない私で居ても良い?」
甘い声で誘惑して新しい顔を見せる。
「はい…」って頷いてくれたらとびっきりの夢を与えてあげる。
あなたがしたいと言った普通の恋人セックス。
ひとつひとつの愛撫に悶えて応えていく。
「舌出して………キスして………」
ううん、もっと……………足りない。
もう1回……………うん、そう、合格。
十和子って呼んで。
呼んでくれたら何でもしてあげる。
「十和子………ずっと挿入ってたい」
「それじゃ、ずっとイってばかりよ」
「十和子のココ、自分だけのモノにしたい」
「じゃ、まだまだイかせてよ、数えきれないくらい痺れさせて…?」
「わかった」
そこからの中岸さんは凄かった。
優しく抱き締めて何回イったか覚えてないくらい満たしてくれた。
限られた時間だけど、あなただけのモノになったよ。
「もう1回………」
「もうダメよ、帰らなきゃ」
「帰したくない……」
「帰るの」
「…………次はいつ会えますか」
「あなたが寂しくならない程度に会いましょう」
「もう待ち遠しいです」
「んふふ、じゃあノルマあげても良い?」
「え…?何ですか?」
「次に会う為の条件、ノルマは………ちゃんと奥さんを抱くこと」
「それは…っ」
「また見せつけてよ、そしたら今度は私が嫉妬してあなたを襲いに来るわ」
「そんな…………もし、抱かなかったら?」
「会いに来ない………見せれないなら隠し撮りでも、証拠があれば良しとする」