狂愛の巣窟〜crossing of love〜
第5章 【溺れる覚悟はありますか…】
「会えただけで良いの?満足した?」
「あ……いや……」
腿の上に手を置いたらムクッと起き上がっちゃったね。
早いよ、反応が。
照れて悶えて言いたいこと半分も言えてないでしょ。
どうして欲しいの?って見つめてあげる。
私からは言わないし与えないよ。
此処に来るのも凄く勇気いったと思うけど最後まで振り絞って…?
「十和子さんに抱き締めて欲しいです」
「抱き締めるの?」
アハハと笑って手を広げ「おいで」したら飛び込んで来るじゃない、ウケる。
おっぱい好きなの?てなくらい顔埋めて堪能してくれる。
ニットワンピースの中身はガーターベルトだなんてまだ想像ついてないよね。
一颯くんが気になる?
見られてるから?
見させておけば良いのよ。
お仕置き中だから。
「おっぱい……揉んでも良いですか?」
「それ、有紗とでも出来るでしょ?」
「今は……その名前」
「ダメ、ちゃんと言わなきゃ愛してあげない」
「十和子さんじゃなきゃ嫌です……今は」
うーん……と立ち上がって携帯を持ってきた。
テーブルに立てて自ら動画を撮る私は母親失格かしら。
「あまり良い気はしないけど、隠れてコソコソするのも好きじゃないの、だから始めから証拠残しておくね?此処に来たらそうなるってわかってたよね?自覚あるよね?それでも来たんだったら応えてあげる」
今更驚かないでしょ。
有紗がそういう子なんだって充分理解する時間はあったはずよ。
キミに与えられた時間はあまりにも短い。
有紗ありきのキミだもの。
「はい……それでも我慢出来なくて来ちゃいました、ダメですか?十和子さん」
「ダメじゃないよ、私が見られながらするの大好物だって理久くんも知ってるでしょ?」
「はい、僕も………興奮します」
「んふふ、良い子」
そっと手を握り私からキスをした。
カメラからよく見えるように。
座る膝の上に片足を乗っけて向かい合った。
シャツのボタンを上から外していく。
舌を絡めながらベルトも外して、はだけた肌を擦り首筋から這わせて乳首を転がした。