テキストサイズ

主治医との結婚生活

第29章 帰り道

奏真さんのモノが 私の中に侵入してきて
律動を始める。

ズ…っ ズ… と壁を擦られて
ぞわぞわと感じる。

甘えた声 しか出てこない…


お互いに 服を着たまま 中心だけが熱い。


奏真さんに 抱きついて 
奏真さんの香りを 全身に満たす。

まるで 最後の晩餐の様に…
この ひと時の繫がりを味わう。


いつまでも こうして 居たいのに…


奏真さんが ぎゅっと私を抱きしめながら
果てる。


私達は 暫く そのまま…
抱き合ったまま 動かなかった。

動いてしまったら 
本当に 終わってしまうから…








「帰りたくない…」

抱きつきながら 奏真さんがボソッと言った。

「…そうも いきません…。」

私は車の天井を見ながら 奏真さんの頭を
抱きしめた。

思い は 一緒 …。

奏真さんは起き上がって 私から体を離した。

そっと おでこに キスをして

「…帰ろうね。 明花ちゃん…」

そう言うと 私を見ないようにして
運転席に 戻っていった。


きっと
私の顔を見たら 離れ難くなるのだろう…。


私達は 無言で 大澤家を目指した。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ