いつかの君に感謝を
第5章 先生の思い、そして診察
「あと先生もう1つ舞に用事があるから協力してくれる?
少しだけ診察させてね。」
診察させてくれる望みは少ないけど一応俺は舞に声をかけた。舞は安定に布団の中から出てこなかった
しかし、しばらくすると舞は布団から出てきた
「先生に診察させてくれるの?」
舞は俯いたままだったがうんと頷いてくれた
「ありがとう」と玲央は舞の頭をわしゃわしゃと撫でながら言った
舞は「やめて」と玲央の手から逃げた
玲央は嬉しそうに笑ったあと診察の準備を始めた
「看護師さんいた方がいい?」
舞は首を横に振った
「わかった。ならまずパジャマの前を開けて、下着を上にあげれる?」
舞は固まって動かなかった。
「どうしたの?」玲央が優しく聞くと舞は恐る恐る顔を上げ、玲央の顔を見て答えた
「……浮かせるだけじゃだめ?」
あぁ〜恥ずかしいってことか
「ん〜今日はちゃんと異常がないか目で見て触診もしたいから頑張れるかな?先生だけだから大丈夫だよ?」
舞は首を横に振った
「嫌か〜、でも今日は診察頑張るって思ってくれたから先生と約束してくれたら浮かせるだけでいいよ。
今の診察は浮かせるだけでいいけど夕方の回診はちゃんと診せてくれるって約束できる?」
舞は1分ほど間をあけて頷いた
「じゃあ約束な。でも触診はさせてな。」
舞は嫌そうな顔をしたが頷いた