小説以外のひとりごと
第43章 アーティスト
その1
学生の頃、バイト仲間からお手伝いを頼まれたことがある
今度の日曜日に兄貴のバンドがライブハウスで出るから手伝いに行こう、と誘われた
ボクは学生の頃からメタル/ハードロックファンだった
その兄貴さんのバンドはゴリゴリのスラッシュメタルバンドで、何回か海外のスラッシュバンドのCDを借りたりしていた
舞台のセッティングも終わり、開演まで少し時間があったので軽く食事を取ることになった
駐車場サービスを得るためには数千円の買い物が必要で、食事だけでは足りなかったので、発売されたばかりのブラジルのバンドのCDを買った
それがVIPER(ヴァイパー)だった
アンドレ・マトスのハイトーンボイスがハロウィンのマイケル・キスクのようでこのCDは良く聴いていた
そのCDは日本デビュー盤だが、バンドとしては2ndアルバムで、後発で1stアルバムも日本発売された
最初の出会いの2ndアルバムはスピード×クラシックという雰囲気でおごそかで華やかな印象だったけど、1stは粗雑で荒々しいタイプ
全然雰囲気が違っていて、違うバンドのようだった
そのあと少ししてヴォーカルのアンドレ・マトスが脱退したニュースが流れた
バンドはアンドレ抜きでバンドを存続
3rdアルバムが発売予定され、ボクも予約して買った
クラシック風味はまったく無くなっていた
キレイな雰囲気、キーボードの音も無くなり、まるでパンクバンドのようになっていた
初の日本公演があった
早速、参戦する
でも心の中には「あーあ、この公演が2ndアルバムのツアーだったら良かったのに」と思っていたのはボクだけでは無かったハズだ
当時はジャーマン・メタルの終焉の頃
ヘヴンズ・ゲイトの初来日も名作2nd時ではなくスローダウンした3rdのツアー
クローミングローズの初来日も方向転換した3rdのツアーだった
だから今回も同じようなタイミングで、方向転換直後の来日公演だったわけだ
美しいハイトーンボイスを聴き込んで参戦しても、演奏そのものはメロディの美しさよりもノリ中心の音楽を演奏していた
ほどなくして業界から消えていたアンドレ・マトスが復活するニュースが流れ出す
学生の頃、バイト仲間からお手伝いを頼まれたことがある
今度の日曜日に兄貴のバンドがライブハウスで出るから手伝いに行こう、と誘われた
ボクは学生の頃からメタル/ハードロックファンだった
その兄貴さんのバンドはゴリゴリのスラッシュメタルバンドで、何回か海外のスラッシュバンドのCDを借りたりしていた
舞台のセッティングも終わり、開演まで少し時間があったので軽く食事を取ることになった
駐車場サービスを得るためには数千円の買い物が必要で、食事だけでは足りなかったので、発売されたばかりのブラジルのバンドのCDを買った
それがVIPER(ヴァイパー)だった
アンドレ・マトスのハイトーンボイスがハロウィンのマイケル・キスクのようでこのCDは良く聴いていた
そのCDは日本デビュー盤だが、バンドとしては2ndアルバムで、後発で1stアルバムも日本発売された
最初の出会いの2ndアルバムはスピード×クラシックという雰囲気でおごそかで華やかな印象だったけど、1stは粗雑で荒々しいタイプ
全然雰囲気が違っていて、違うバンドのようだった
そのあと少ししてヴォーカルのアンドレ・マトスが脱退したニュースが流れた
バンドはアンドレ抜きでバンドを存続
3rdアルバムが発売予定され、ボクも予約して買った
クラシック風味はまったく無くなっていた
キレイな雰囲気、キーボードの音も無くなり、まるでパンクバンドのようになっていた
初の日本公演があった
早速、参戦する
でも心の中には「あーあ、この公演が2ndアルバムのツアーだったら良かったのに」と思っていたのはボクだけでは無かったハズだ
当時はジャーマン・メタルの終焉の頃
ヘヴンズ・ゲイトの初来日も名作2nd時ではなくスローダウンした3rdのツアー
クローミングローズの初来日も方向転換した3rdのツアーだった
だから今回も同じようなタイミングで、方向転換直後の来日公演だったわけだ
美しいハイトーンボイスを聴き込んで参戦しても、演奏そのものはメロディの美しさよりもノリ中心の音楽を演奏していた
ほどなくして業界から消えていたアンドレ・マトスが復活するニュースが流れ出す