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小説以外のひとりごと

第13章 春の準備

「春の準備」②


洋服、アパレル関係の仕事はシーズン商品が主軸なので真夏、真冬がよく売れる

逆に春や秋といった端境期は立ち上がりだけで実売には今ひとつだ



用品や物販は春商戦と年末年始が主軸

まぁ、業種にもよるだろうけど



それでも春の新生活を迎えるシーズンは

期が変わるので家具やら文房具やら揃えることも多いだろう



昔に在籍していた職種と今の職種は全然違うジャンルなんだけど


おもに用品が多いので、どちらも春の需要が高い


だから春の商戦というのは指数が高い分、それなりの準備をしなければいけない


でも目立つ場所は限られている


いかに効率よく配置するか

そこの場所は目立つのか

そこの量感はとれているのか

実際どれくらい売れる見込みで、
どれくらい在庫を置けるのか


過去数年のデータを踏まえつつ、
今年の配置を打ち合わせしていきます


商品を積み重ねただけの陳列では
欲しい人にしかアピールしませんので

実際に使用した展示サンプルも
要所要所に配置します


袋状で中身が伝わりにくい品群は
実際に展示サンプルとして開封させて
中身を見せておくスペースも要ります


POPの基本は統一企画に印刷されたものを使いますが、ワンポイントアドバイスは手描きPOPにして目を引くよう訴求します


音と動く映像も目立つので、メーカーに動画モニターを依頼したりもしますが、ここ数年は経費削減で貸し出しは困難になりつつあります


モニターが無ければSDカードでデータだけをもらうこともあります

その場合モニターはこちらで用意しなければいけません

倉庫あさりします


大型POPで訴求するとき、
客が歩く導線から至近距離ならカラフルで綺麗なものに仕立てます

客が歩く導線から遠い場合は遠くからでも気付かせないといけないのでシンプルに白地に黒文字


意外と購買意欲をそそるのが
「手順POP」

いわゆる①②③と流れを簡単に案内するPOP

「なるほど、こうやればいいのか」と思わせれば

一式まとめ買いが見込めます


また、そのまとめ買いを促すのが
「おまかせセット」を作っておくことです


ひと通り揃えた状態でパック詰め

表面にバーコード並べておいて、合計金額だけ記載

定価のままでもそれなりに売れます

ちょこっと安く出来るなら、尚良し

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