もうLOVEっ! ハニー!
第4章 暴露ゲーム開始
焦る美弥が最後に選んだ手段は単純にして、一番私を落ち着けてくれた。
「あ……あの」
ギュッと細い腕に抱かれていた。
美弥の胸元に顔を埋めて。
ローズの香りが舞った。
「美緒……さん?」
さらに力が籠ったので声を出す。
けど美弥は離さなかった。
「かんな」
「は、い」
「かんな」
「な……なんですか」
「かんなはね、綺麗だよ」
不意打ちだった。
囁くように。
だから、流れ出す涙を止められなかった。
つーっと頬を伝う。
美弥の声に心が包まれる。
「リアンよりずっと、ね。かんなは、本当に本当に綺麗。外見だけじゃない。誰もかんなを汚せない。かんなはこの寮の天使なの」
ぽろぽろと。
あれあれ。
止まらないです。
鼻を啜る。
美弥が体勢を変えると、私の肩を掴んで正面から向き合った。
何を言うんだろ。
けど、美弥はただ微笑んだ。
元気づけるように。
にこって。
天使はどちらですか。
「ボクね。泣けない人を泣かすのはプロなんだよ。だからこの寮のみんなの相談係なんだ」
自慢げにそう言って、私の頭を撫でた。
なでなでしてくれた。
きっと私は酷い顔をしているでしょうに。
「泣けないって辛いよね。人前で泣けないって一番不幸だとボクは思うよ。だってそれだけ他人に隠してる自分がいるってことでしょ。まぁ、ボクの域だとオープンすぎるってしーちゃんとかには言われちゃうけどさ、泣くくらいはしたいよね。毎日一回は泣きたくなるような大変な毎日をボクらは過ごしてんだから。ね?」
一言一言が沁みる。
「美緒さん……て」
涙声でなんとか言葉を紡ぐ。
「ん?」
「真面目な方だったんですね」
「いいっ!? にゃーっ! やめて! 痒いっ。痒いからそんなん言われたら!」
顔を真っ赤にして首を掻く美弥に笑いが溢れた。
それを見て、満足そうに頷く。
「かんなの笑顔って最高だよね」
あ。
確か、隆人さんや汐里さんにも言われた。
「泣き顔よりずっとボクは好きだよ」
「あ……あの」
ギュッと細い腕に抱かれていた。
美弥の胸元に顔を埋めて。
ローズの香りが舞った。
「美緒……さん?」
さらに力が籠ったので声を出す。
けど美弥は離さなかった。
「かんな」
「は、い」
「かんな」
「な……なんですか」
「かんなはね、綺麗だよ」
不意打ちだった。
囁くように。
だから、流れ出す涙を止められなかった。
つーっと頬を伝う。
美弥の声に心が包まれる。
「リアンよりずっと、ね。かんなは、本当に本当に綺麗。外見だけじゃない。誰もかんなを汚せない。かんなはこの寮の天使なの」
ぽろぽろと。
あれあれ。
止まらないです。
鼻を啜る。
美弥が体勢を変えると、私の肩を掴んで正面から向き合った。
何を言うんだろ。
けど、美弥はただ微笑んだ。
元気づけるように。
にこって。
天使はどちらですか。
「ボクね。泣けない人を泣かすのはプロなんだよ。だからこの寮のみんなの相談係なんだ」
自慢げにそう言って、私の頭を撫でた。
なでなでしてくれた。
きっと私は酷い顔をしているでしょうに。
「泣けないって辛いよね。人前で泣けないって一番不幸だとボクは思うよ。だってそれだけ他人に隠してる自分がいるってことでしょ。まぁ、ボクの域だとオープンすぎるってしーちゃんとかには言われちゃうけどさ、泣くくらいはしたいよね。毎日一回は泣きたくなるような大変な毎日をボクらは過ごしてんだから。ね?」
一言一言が沁みる。
「美緒さん……て」
涙声でなんとか言葉を紡ぐ。
「ん?」
「真面目な方だったんですね」
「いいっ!? にゃーっ! やめて! 痒いっ。痒いからそんなん言われたら!」
顔を真っ赤にして首を掻く美弥に笑いが溢れた。
それを見て、満足そうに頷く。
「かんなの笑顔って最高だよね」
あ。
確か、隆人さんや汐里さんにも言われた。
「泣き顔よりずっとボクは好きだよ」