幸せな報復
第15章 接近する恵美
満員電車に乗り込んだ5人の中で一番けだもの力(ちから)の高いリーダーは、満員電車内に生きのいいオスを捕獲するため体の線を強調する服を着て乗り込んだ。
人間のオスが好むメスはどんなものか、いくら調べても考えても分からなかったリーダーはついにひらめいた。企業のトップでオスを奴隷のごとくこき使うキャリアウーマンと思わせることだ。いかつい筋肉の付いた肩にさらに肩を斜に構え企業戦士のごとく装うリーダーは黒色を基調にした無地のタイトなスーツを着た。彼女は小生意気な鼻っ柱の強いできる女気取りのキャリアウーマンを装った。
そう言う小生意気なメスに性的に嫌がらせをしたい下衆な痴漢男を誘い込む。下衆なオスに体をいじられながらメスはどんどん最低な行為にひれ伏していく。電車内でいじくり回され身もだえるメスを見て征服感を得る快感をオスに与えてやるのだ。
リーダーはそういう下衆なオスが好きそうなシナリオを描いた。けだもの族の血をさらに落とすことのできる最低のオスを釣り上げるのだ。リーダーはさすがにけだもの族の素質があると言われたド腐れ脳を備えた逸材だった。
リーダーのしょうもないシナリオに乗った周囲の脂ぎったオスの視線が彼女に向けられていたのは歴然だ。彼女もその視線を受けることで性欲はいつになく高まっていく。ホームの端からモンローウォークしながらリーダーは下衆なオスを電車内に引き寄せた。
「なんていやらしいオスどもなの…… まるで…… けだものね、さあ、けだもの族にふさわしい最低なオスは誰かしら?」
彼女は自分のことを棚に上げ軽蔑の目を向けた。美人でナイスバディなら健康的なオスであればだれもが欲情した。なぜなら、オスはそういうメスに欲情するようにDNAの一部にスイッチが入るよう設定されていた。全能の神は地球上にどんな不穏な天変地異が起こっても交尾をしたいと思う数パーセントの変態とか変質者を設定していた。そいつらは戦場でもどこでも見境なく欲情してしまう。人類が絶滅しないためのDNAである。今、そのDNAがけだもの族の手により解き放たれた。オスにけだものの心が強ければ強いほどそのDNAは強かった。そのような最低の輩のオスがメスを求め群がり痴漢行為をした。痴漢行為はけだもの族が始めた子作りの儀式だった。それがいつしかけだもの族以外の人間界に感染していく。
人間のオスが好むメスはどんなものか、いくら調べても考えても分からなかったリーダーはついにひらめいた。企業のトップでオスを奴隷のごとくこき使うキャリアウーマンと思わせることだ。いかつい筋肉の付いた肩にさらに肩を斜に構え企業戦士のごとく装うリーダーは黒色を基調にした無地のタイトなスーツを着た。彼女は小生意気な鼻っ柱の強いできる女気取りのキャリアウーマンを装った。
そう言う小生意気なメスに性的に嫌がらせをしたい下衆な痴漢男を誘い込む。下衆なオスに体をいじられながらメスはどんどん最低な行為にひれ伏していく。電車内でいじくり回され身もだえるメスを見て征服感を得る快感をオスに与えてやるのだ。
リーダーはそういう下衆なオスが好きそうなシナリオを描いた。けだもの族の血をさらに落とすことのできる最低のオスを釣り上げるのだ。リーダーはさすがにけだもの族の素質があると言われたド腐れ脳を備えた逸材だった。
リーダーのしょうもないシナリオに乗った周囲の脂ぎったオスの視線が彼女に向けられていたのは歴然だ。彼女もその視線を受けることで性欲はいつになく高まっていく。ホームの端からモンローウォークしながらリーダーは下衆なオスを電車内に引き寄せた。
「なんていやらしいオスどもなの…… まるで…… けだものね、さあ、けだもの族にふさわしい最低なオスは誰かしら?」
彼女は自分のことを棚に上げ軽蔑の目を向けた。美人でナイスバディなら健康的なオスであればだれもが欲情した。なぜなら、オスはそういうメスに欲情するようにDNAの一部にスイッチが入るよう設定されていた。全能の神は地球上にどんな不穏な天変地異が起こっても交尾をしたいと思う数パーセントの変態とか変質者を設定していた。そいつらは戦場でもどこでも見境なく欲情してしまう。人類が絶滅しないためのDNAである。今、そのDNAがけだもの族の手により解き放たれた。オスにけだものの心が強ければ強いほどそのDNAは強かった。そのような最低の輩のオスがメスを求め群がり痴漢行為をした。痴漢行為はけだもの族が始めた子作りの儀式だった。それがいつしかけだもの族以外の人間界に感染していく。