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幸せな報復

第15章 接近する恵美

 今、見ているのは、絶世のナイスバディー美女が超絶ダメオの手首を握り引っ張っている構図だ。当然ながら文化、文明のない時代、古代のけだもの族たちは乗り物がないのだからけだもの族は、120%満員電車を猟場にしていなかった。彼らは数万年間、村に住む心身共に優秀なオスの情報を秘密のうちに収集し、候補を数人選抜すると、オスを密かに拉致し己の地ハーレムに連行しオスを拘禁し、彼女らは実践で体を張りオスが使いものになるか確認してきた。このオスは彼女たちによって性欲に長けたくずオスにされ性奴隷として崇められることになる。拉致されたオスの家族は「神隠し」と呼んで大切な働き手を失い落胆し悲しんだ。
 けだもの族が連綿と築いてきた伝統的な儀式を彼女らが満員電車という猟場を見つけたことで儀式に破壊的な革命が起きた。彼女らの儀式は大衆の面前で実行しているのだからもはや秘密の儀式とは言えなかった。彼女らは先祖伝来の秘密の儀式から大きく逸脱していた。つまり、彼女たちもまた掟破りのアウトローなグループと言えた。
 彼女たちにとって、満員電車内はより優秀なくずオスを選び放題だった。彼女らは新しく作った儀式が気持ちよくて夢中でオスを狩った。掟を忘れるほどの新しい官能に目覚めた。何食わぬ顔をしたくずオスが彼女たちの体に触ってくる。嫌がる素振りを見せると彼らは愚かにもより興奮しているではないか。
「ばかな奴らだ。これからレイプされるとも知らず、今を楽しみなさい」
 そう言いながら彼女たちは触られる快感に体をくねらせてもだえていた。今までけだもの族のメスにはあり得なかった感覚を新たに獲得した世代だ。
 先祖の彼女たちは今まで拉致したオスを問答無用で残酷に、熾烈に、情け、容赦もなくレイプした。オスの局所を自分たちのくぼみに入れて得られる感覚は気持ちよかったが、それと違う感覚だった。彼女らは触られることに喜びを感じた。彼女らは男から愛撫されるということを知らなかった。オスから触られることで喜びを感じてしまう己の体にショックだった。下衆で奴隷同然のオスに対し、得体の知れない感情が生まれた。彼女たちにはそれが何か分からなかった。ただ、今までとは全然違う感覚でオスを大切に接するようになった瞬間が訪れた、とだけ言っておこう。

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