幸せな報復
第16章 新天地
その切っ掛けはそれだけではなかった。人間界に潜んでいた狼男・畑野勘太郎というオスをメスが拉致しハーレムに連行してきたことから仁美の心身に変化が始まった。
勘太郎がグループの性奴隷となるため教育を受け、無事性奴隷となっていれば問題は起こらなかった。否、第2、第3の勘太郎が必ず現れて分岐は始まったであろう。けだもの族が歴史を維持しようとどんなにあがいてもけだもの族は進化する運命だった。
その運命の幕は開かれた。玉座に座る仁美は5人のメスによってレイプされている勘太郎の姿を見て不快感を抱いた。今まで感じたことのない不快感だ。仁美の目の前で、勘太郎は5匹のメスの共有物になるため教育されようとしていた。彼は彼女たち5匹により教育され官能の嵐に歓喜しながらグループに君臨する。つまり、生涯を終えるまで、彼は5匹のメスの共有物として生きることになる。それを日夜、勘太郎の心身に教え込むための儀式が始まろうとしていた。
仁美はこれまで何千というオスが連行され、面前でオスはレイプされメスたちの性奴隷になる様子を見てきた。きょう、初めて儀式を見るという訳ではなかった。しかし、きょうの仁美は勘太郎の姿を見たときからモヤモヤしていた。いつにない感情に彼女自身が戸惑っていた。
「だめよ、そんな…… あぁっ、あのオスだけはだめ……」
仁美は勘太郎が5匹のメスからレイプされてこれからは毎日交尾し合う姿を一瞬のうちにイメージすると、それをこれから実際に見ることが耐えられなくなった。
「あのオスはわたしだけのもの……」
仁美は玉座を突然立ち上がり儀式の途中で退席した。あわてたのは側近のものたちである。本来、族長が性奴隷の教育を監督することで、最終的にグループのオスが性奴隷として認可される。族長はこの役目のためだけに存在し、生涯死ぬまでオスと交尾することはない。毎日、掟の儀式を監修、監督することが役目だ。その族長が退席してしまっては認可するものがいなくなってしまう。そんなことは数万年の歴史の中に例がなかった。
「族長さまぁーー いかがなされました?」
家臣が早足で儀式の間から退室しようとしている仁美に声を掛けた。その声に仁美は振り向かず退席して行ってしまう。
勘太郎がグループの性奴隷となるため教育を受け、無事性奴隷となっていれば問題は起こらなかった。否、第2、第3の勘太郎が必ず現れて分岐は始まったであろう。けだもの族が歴史を維持しようとどんなにあがいてもけだもの族は進化する運命だった。
その運命の幕は開かれた。玉座に座る仁美は5人のメスによってレイプされている勘太郎の姿を見て不快感を抱いた。今まで感じたことのない不快感だ。仁美の目の前で、勘太郎は5匹のメスの共有物になるため教育されようとしていた。彼は彼女たち5匹により教育され官能の嵐に歓喜しながらグループに君臨する。つまり、生涯を終えるまで、彼は5匹のメスの共有物として生きることになる。それを日夜、勘太郎の心身に教え込むための儀式が始まろうとしていた。
仁美はこれまで何千というオスが連行され、面前でオスはレイプされメスたちの性奴隷になる様子を見てきた。きょう、初めて儀式を見るという訳ではなかった。しかし、きょうの仁美は勘太郎の姿を見たときからモヤモヤしていた。いつにない感情に彼女自身が戸惑っていた。
「だめよ、そんな…… あぁっ、あのオスだけはだめ……」
仁美は勘太郎が5匹のメスからレイプされてこれからは毎日交尾し合う姿を一瞬のうちにイメージすると、それをこれから実際に見ることが耐えられなくなった。
「あのオスはわたしだけのもの……」
仁美は玉座を突然立ち上がり儀式の途中で退席した。あわてたのは側近のものたちである。本来、族長が性奴隷の教育を監督することで、最終的にグループのオスが性奴隷として認可される。族長はこの役目のためだけに存在し、生涯死ぬまでオスと交尾することはない。毎日、掟の儀式を監修、監督することが役目だ。その族長が退席してしまっては認可するものがいなくなってしまう。そんなことは数万年の歴史の中に例がなかった。
「族長さまぁーー いかがなされました?」
家臣が早足で儀式の間から退室しようとしている仁美に声を掛けた。その声に仁美は振り向かず退席して行ってしまう。