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　けだもの族の5人が、人間界の首都下町にオスを求め潜入した。その町は小椋海星という大地主の男が取り仕切っていた。グループのリーダー・沢子は大地主・小椋海星を性奴隷候補に選抜した。
　沢子は家族である4人のメスを引き連れ屋敷に帰宅中の海星を待ち伏せした。
「さあ、私たちの下僕になるのよ」
　海星は酒を飲んできたと見え、足は右、左と定まらず前に進んだり、横に進んだりしていた。待ち伏せの5人は一向に進まない海星にしびれを切らし海星の前に飛び出すと取り囲んだ。
「何だ？　おまえら何か用か？」
　メスの一人が海星の背後から近づき腕を取り、もう一人も反対の腕を取った。さらに一人が海星の右足に食らいつき、もう一人が左足に食らいついた。最後の沢子が眠り薬を含ませたハンカチを手に取り海星の口に当てがった。
「しばらくの間、眠るといいわ」
　沢子が海星の口をハンカチで覆いながら言った。海星が頭を後ろに曲げて脱力して動かなくなった。沢子は口に当てていたハンカチを外す。
「さあ、連れ帰るわよ」
　そのとき、腕を押さえていた二人が左右にはじけ飛んだ。民家の塀に背中からぶち当たって地面に落ちると横になったまま動かない。両足を押さえていた二人がその光景を見て驚いていたら、それぞれの頭頂部に海星の両肘が打ち下ろされた。二人のつむじに肘が同時に落ち、二人は足を抱えたまま一瞬で気絶した。この間、時間にして3秒だ。
　沢子は右手にハンカチを持ったまま、その様子を見ていて動けなかった。沢子は力の差を感じ恐怖のあまりすくんでいた。
「フハハァーばかめ！　そんなもの口にあてがっても息を止めれば済むこと、愚か者め！」
　海星が足を抱えて動かなくなった女を脇へ払いのけた。勢いよくはじかれた二人の女は地面に後頭部を打ち付けたと見え、ゴキッという鈍い音を立てた。海星は自由になった両足で自然体に立つと、沢子のみぞおちに向けて右足で前蹴りを放った。ズボッ　低い音がしたと思った途端、沢子は腰から前にかがみながらみぞおちを両手で押さえた。ゲボッ　沢子は両膝を地面に落とすと口から勢いよく胃液をまき散らした。口からよだれの糸を垂らしながら前のめりに顔面から倒れた。唇の隙間から白い細かな泡を吹きながら白目をむいた。