
気持ちのいい恋
第5章 過去の足音
ミルク多目の珈琲は俺を和ませた――――・・・
あんなにビクビクしていたのに・・・
リクはもう少し仕込みをするから、とキッチンに向かう――――・・・俺はその後ろ姿を見ながら頬杖をする
――――・・・あ・・・凄く・・・眠くなってきた
心地いい音がする
何かをかき混ぜるカシャカシャって音が・・・耳に気持ちいい
あぁ・・・眠い――――・・・
俺はいつの間にかカウンターで頬杖したまま寝ていた
ミルク多目の珈琲の――――・・・穏やかな香りと
カシャカシャ・・・って、小気味のいい音・・・
俺には全て――――・・・必要な癒し
あぁ――――・・・このまま・・・寝せて欲しい
