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母子家庭

第3章 夜這

夜勤は無事に終わり、私は、午前中に家に帰り一眠りした。そして、夕方起きると夕食の準備をした。

すると、優が帰ってきた。

「ただいま〜!」

居間に入ってきて優と目が合うが、いたって普通で特に変わった様子はない。優は、おそらく私が気付いていないと思っているんだと思った。

「中学生なんて、まだまだ子供だわ!あの状況で気付かないはずないのに、そういう推測が出来ないなんて…!」

と私は思ったが、その方が私もありがたかった。

私は、

「手洗って着替えたらご飯にするわよ!」

と言った。優は、

「は〜い!」

と返事をして、部屋に行った。

暫くして、優が居間へ来たので、ご飯にした。

メニューは、ナポリタンにサラダ、スープと、大皿にチキンナゲットとウインナー。簡単に済ませた。

優は、ナポリタンを食べながら、

「お母さんお酒飲まないの?疲れてるんだから!飲んでリラックスしたほうがいいんじゃない?」

と言った。私は、

「じゃー、そうしようかな?」

と言って、安物のワインを持ってきて、グラスに注いで飲んだ。

優は、

「お母さん、美味しい?」

と聞いた。私は、

「ワインの味よく分からないけど、美味しいと思うよ!」

と言った。その後、優からワインを注がれ、一本空けていい気分になっていた。そうなると、悩みなど何もない!

その後優が食事の後片付けをするというので、私は、シャワーを浴びると早々にベッドに入った。

気持ちよく寝られそうだ…。




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